Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

教諭「平均点上げたかった」 松本の中学答案書き換え

$
0
0

 松本市内の中学校で教諭が行った試験答案書き換え問題で松本市教育委員会は13日、市立中学校で数学を担当する男性教諭が、2日に行った1学期末の試験(復習テスト)で生徒9人の答案用紙の不正解を書き換え、正解にしていたと、正式に発表した。市教委などの調査に対し教諭は、書き換えた理由を「生徒の頑張りを評価したかった」とした他、学級の平均点を上げたかった、自身に指導力がないと思われたくなかった、としているという。  同市教委によると、書き換えは教諭が受け持つ3年の1学級の復習テストであった。全約30人のうち9人について計算問題の1~4問の解答を変えた。「36の平方根」(正解は、6とマイナス6)で「6」の答えに「±」の記号を鉛筆で加筆したり、別の問題でマイナス記号を消しゴムで消したりして正解にし、各人1~6点を上乗せした。  3日に答案を返却された生徒2人が担任教諭に「書いた答えと違う」と申し出た。同校が答案を回収して個々の生徒に確認を求め、さらに7人分の書き換えが分かった。  数学の教諭は教員歴10年以上の中堅。書き換えたのは初めてだったとして「とんでもないことをしてしまった。申し訳ない」と話しているという。中学校側がこの教諭に数学を教わる他学年の生徒に書き換えがなかったか尋ねたが、申し出はなかった。  中学校の教頭らは数学教諭と一緒に既に9人の生徒宅に訪問して謝罪。全校生徒や保護者にも経緯を説明した。  市教委の吉江厚教育長は取材に「教員は子どもに公平でなくてはいけなく、重大な問題として受け止めている。生徒の気持ちを考えると、申し訳ない」と話した。  県教委は、事実を確認した上で処分するか検討するとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>