県は発達障害への理解を深めてもらうため、県独自のシンボルマーク「結(ゆい)」=写真=を作り、来年度から発達障害者支援の関連事業で本格的に活用する。県健康福祉部によると、新潟県で同様の取り組みがあるが、全国的には珍しい。 シンボルマークは、鳥を模して発達障害への正しい理解が山を越えて広がるように願い、ひもの結び目のような形にして支援が年代などを超え、地域社会、当事者、支援者らが結び付くことをイメージした。色は世界自閉症啓発デー(4月2日)のシンボルカラーのライトブルー。県精神保健福祉センター職員の家族でグラフィックデザイナーの吉沢緩子(ひろこ)さん(下伊那郡松川町)が作った。 発達障害の当事者団体などに利用してもらうほか、関係の研修の修了証や冊子などにも印刷する。4月2~8日の発達障害啓発週間には、シンボルマークに発達障害者への応援メッセージを書いて貼り付けるコーナーを県庁など関係機関に設ける。 シンボルマーク作りは発達障害の当事者や支援団体などからの要望を受け、有識者らでつくる県発達障害者支援対策協議会の部会で検討。2月の会合で承認を受けて活用が決まった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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