松本署は１３日未明、県迷惑防止条例違反（卑わいな行為）の疑いで、諏訪市上諏訪中学校教諭の冨岡真也容疑者（２４）＝諏訪市元町＝を逮捕した。逮捕容疑は１２日午後４時ごろ、松本市の商業施設内で、買い物に来ていた中信地方の女子高校生（１７）にしつこく話しかけ、肩を抱き寄せるなどした疑い。同署によると、「酔っていてよく覚えていない」と話している。
同署などによると、同容疑者が「（年齢は）いくつ」「１人ですか」などと声をかけ、肩を抱き寄せているのを店員が見つけて止めに入り、警備員が１１０番通報した。同容疑者と女子高校生に面識はなかった。同容疑者は１２日、松本市内で知人の結婚式に出席して飲酒し、その後に商業施設に入った。
諏訪市教委によると、冨岡容疑者は英語の教員で、昨年採用されて上諏訪中に赴任。１年の副担任で、女子テニス部の顧問を務めている。
諏訪市の小島雅則教育長と同校の藤木一弘校長は１３日午後に同市役所で会見し、陳謝した。藤木校長は「全県の教職員が教育への信頼、信用の回復に必死に取り組んでいるさなか、職員がこのような事件を起こしたことを心よりおわび申し上げる。上諏訪中の生徒、保護者、地域の皆さんに大変な心配とご迷惑をおかけした」と述べた。
県教委の伊藤学司教育長も、取材に「ご迷惑をお掛けした関係者、県民の皆さまに大変申し訳なく思う」とした。その上で、「県や全ての学校を挙げて不祥事防止に取り組んでいる中で、何を考えているのかという強い憤りを感じた。研修の徹底を図ってきたが今回の件を防げなかった」とし、不祥事防止のために行っている研修の内容を検証する考えを示した。（長野県、信濃毎日新聞社）
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県迷惑防止条例違反の疑い 上諏訪中の教諭を逮捕
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