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高校生が集う日本学校農業クラブ、県内各地で全国大会

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 農業を学ぶ高校生が集う「第63回日本学校農業クラブ全国大会」が24日、松本市など県内6市村を会場に2日間の日程で始まった。「農業高校生のインターハイ」ともいわれ、予選を勝ち抜いた全国各地の326校の約1700人が出場。研究発表や知識を問う競技などで、日頃の学習成果をぶつけ合ったり交流を深めたりした。  日頃の研究を発表し合う「プロジェクト発表会」は、松本市のまつもと市民芸術館で開催。南安曇農高(安曇野市)の生徒はキノコ栽培で出る不要な「廃菌床」を有効活用して肥料を作った研究を紹介した。  作った肥料と化学肥料でチンゲンサイを栽培して比較して「生育は劣るが、味は優れている」とした。3年の伊藤蒔(まき)さん(18)は「全国大会独特の緊張感があったが、みんなでできる限りの力を出した」と話していた。  発表会に出場した高校の研究資料を展示するコーナーもあり、来場者が熱心に見入っていた。  北佐久農高(佐久市)では、農業鑑定競技会があった。千人余が農業、園芸、農業土木など9分野のいずれかに出場した。40問の正答率を競う。特定の成分を含む肥料はどれかを選択したり、害虫の名前を答えたりする内容。全問が長い机に並べられ、出場者は制限時間ごとに移動して挑戦。生徒たちは真剣に答え、張り詰めた雰囲気だった。  農業土木に出場した山形県置賜(おきたま)農高3年の舟山朋亮(ともあき)君(18)は「過去問もやり、対策は立てていたが、それでも難しかった」と話した。  伊那市では「クラブ員代表者会議」があり、約160校の227人が参加。3テーマの分科会で農業の課題などを議論した。就農者を増やす方策がテーマの会場では、富山県の高校生が野菜作りを通じた小学生との交流などについて発表。21人が4班に分かれ意見を交わした。  上伊那農高(上伊那郡南箕輪村)と塩尻志学館高(塩尻市)の生徒ら約150人が運営を担当。上伊那農の生徒は、学校で育てた大会ロゴなどの図柄入りリンゴ、開発した雑穀入りレトルトカレーなどの販売もし、全国からの参加者に上伊那の農業を紹介した。  下高井郡木島平村では意見発表会、須坂市では平板測量競技会、長野市では代議員会などがあった。25日に長野市で表彰式が行われる予定。(長野県、信濃毎日新聞社)


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