県観光部は4日、山岳や高原を生かした「世界水準の滞在型観光地づくり」を目指し、推進するための研究会の初会合を県庁で開いた。今後、2地域を目標にモデル地区を選び、実現に必要な取り組みや役割分担などを検討。国内外の観光客が訪れ、長期滞在を楽しむ地域づくりの構想をまとめ、実践する。 県の総合5カ年計画(2013~17年度)で掲げる「世界水準の山岳高原観光地づくり」の一環。研究会は公募に応じた県内15市町村と県、山岳観光などに詳しい有識者6人で構成する。 研究会は本年度5回開く計画。この日は「世界水準」「滞在型」に必要な条件などについて意見を交わした。「県内の山に来なければできない体験があれば、世界水準になる」「長期滞在できる有名な宿泊施設が一つあると、そこでの宿泊が目的となり地域の象徴になる」といった意見が出た。 今後は、各地域の現状や潜在力などを調べ、8月末に開く次回会合で、モデル地区を選定。県観光企画課は「県全体の観光の質向上にもつなげたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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