北アルプス燕(つばくろ)岳(2763メートル)を目指す夏の学校登山が9日、始まった。好天に恵まれ、遠くに槍ケ岳などの山々を眺めながら、松本市明善中学校の2年生約70人が山頂に着いた。 午前7時20分ごろ、安曇野市穂高有明の中房温泉を出発。強い日差しの下、汗をかきながら急な山道を登った。生徒たちは「ファイト」と声を掛け合ったり、歌ったり。宿泊先の燕山(えんざん)荘の前を通り、午後3時半ごろ山頂に到着した。 山頂では、北アの峰々など360度のパノラマを見ながら記念撮影。田中大千君(13)は「途中つらかったけれど、絶景で疲れは感じない。いろいろな高山植物も知ることができて楽しかった」と笑顔。小山麗奈さん(14)は「思っていたよりもきれいな景色。風が気持ちいい」と満足そうだった。 燕山荘によると、8月末までに、県内の中学8校と高校1校が宿泊する予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧