安曇野市穂高北穂高の安曇野高橋節郎記念美術館が開館10周年を迎え、13日、同館で記念式典とコンサートが開かれた。漆芸で自由な表現をした高橋節郎さん(1914~2007年)の作品など約40点を紹介する企画展「シュルレアリスムと高橋節郎展」も始まった。 企画展のメーン作品「星空円舞」は黒い漆塗りのびょうぶに、星の集まりと人や鳥、動物を金で施している。同館によると、高橋さんの多くの作品には、安曇野の思い出に通じる山並みや星が描かれている。他に、ダリやマグリットのリトグラフなどを展示している。 式典には、宮沢宗弘・安曇野市長や日展評議員ら約100人が参加。高橋さんの妻千笑(かずえ)さんは「10年間多くの人に作品を見てもらえ、感謝している」と述べた。その後、同館敷地内にある高橋さんの生家で、フルートとピアノの演奏が披露された。 同館は2003年6月に旧穂高町が開館。10年1月に入館者10万人を達成した。企画展は9月1日まで。月曜休館(7月15日は開館し16日休館)。問い合わせは同館(電話0263・81・3030)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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