諏訪郡原村の八ケ岳自然文化園で13日、県内外の工芸作家約120組が展示販売する「クラフト市」が、3日間の日程で始まった。地元の作家でつくる実行委員会が主催。制作体験ができる店もあり、多くの家族連れでにぎわった。 会場となった芝生の広場には、作家自慢の作品を販売するテントが並んだ。木工品や陶器、服などの他、ガラスのランプや卵の殻を使った飾り物、竹で作った虫など個性的な品がずらり。木のミニカーやステンドグラス風の砂時計作りを体験できる店では、作家に教わりながら客たちが夢中で取り組んだ。 古い雨どいでできた一輪挿しを買った岡谷市神明町の藤原章估(あやこ)さん(72)は友人2人と訪れ、「いろいろな店があって楽しい。自分も作るのが好きで、作品を見ていると発見がある」と話していた。 クラフト市は、作家の工房が数多くある八ケ岳山麓から工芸文化を発信しようと、毎年夏と秋に開催。昨年夏は3日間で6千~7千人が訪れた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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