27日にひょうが降った上水内郡飯綱町で28日、県長野農業改良普及センター(長野市)の職員らが被害情報を収集した。県農政部によると、長野市戸隠でも葉タバコなどに被害が出ており、詳しい状況を調べている。同町の飯綱東高原の一部農家は、出荷できなくなったレタスやキャベツなどを格安で販売した。 農家は、同町豊野の福井団地で穴が開いたりしたレタスとキャベツを1個50円で販売。約200人が買いに訪れ、計約950個が完売した。近くの男性(74)は「生産者にとってみれば気の毒。協力したい」。農業金子伊作さん(61)は「8、9月に本格的な出荷時期を迎えるので、泣くに泣けない。協力してもらえてありがたい」と話していた。 同町川上の農業外山邦広さん(77)の約5ヘクタールある畑でもレタスが被害を受けた。この日は畑の脇にある直売コーナーで、傷んだ葉を取り除いて一回り小さくなったレタスを1個50円で販売した。モロヘイヤやナス、オクラなども茎が折れたり、葉に穴が開いたりしており、「傷からばい菌が入って病気にならないか心配」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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