松本市出身の前衛芸術家で文化功労者の草間弥生さん(84)=東京都=が18日、美術関係者と共に東京・永田町の首相官邸に安倍晋三首相を訪ね、草間さんらが出品した展覧会に首相が訪れたことに対する礼を述べた。 草間さんは、4月から9月16日まで山梨県富士河口湖町の河口湖美術館で開かれた「ワンダフル・マイ・アート―高橋コレクションの作家たち」展に出品。安倍首相は8月、同県鳴沢村の滞在先から同展に足を延ばした。 首相官邸で草間さんは「このたびはありがとうございます」とあいさつ。安倍首相は、アニメーションなど日本のサブカルチャーは国外にも知られてきたとして「今後は(現代美術など)ハイカルチャーへの関心も呼び起こしたい」などと草間さんらに語りかけた。 草間さんは安倍首相に、自らデザインした水玉柄などのティーセットを贈呈。首相は笑顔でティーポットを手に取っていた。懇談後、草間さんは「首相が私の作品を見てくれたと知り、すごいことが起こったと思った。私も芸術を通じて一層、日本と世界に貢献したい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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