秋の全国交通安全運動が21日始まった。今月末までの期間中、子どもと高齢者の交通事故防止を重点に、通学路での一斉取り締まりや高齢者への夜光反射材着用の呼び掛けなどをする。 松本市では、柔道の全日本ジュニア体重別選手権大会で優勝した松商学園高校3年の出口クリスタさん(17)と津金恵さん(17)が松本署一日署長になり、同市渚の複合商業施設で開かれた出発式に臨んだ。警察官の制服姿の2人は署員ら約200人と近くの国道19号沿いに立ち、運転手に「安全運転でお願いします」などと呼び掛けていた。 長野市篠ノ井西寺尾のドライブイン駐車場では、県警の山崎晃義(てるよし)本部長が出席して出発式があった。JFL(日本フットボールリーグ)AC長野パルセイロのアンバサダー(大使)土橋宏由樹さん(35)も参加して、約150人が近くの県道で安全運転を呼び掛けた。 県警交通企画課によると、20日までの今年の人身事故件数は前年同期比285件減の6992件、けが人は同616人減の8727人。ただ、死者数は10人多い72人で、65歳以上の高齢者が半数を占めている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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