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新幹線、長野以北を初走行 新設飯山駅 未明に歓声 

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 2015年3月の北陸新幹線(長野経由)の長野―金沢間(228キロ)延伸開業に向け、独立行政法人鉄道・運輸機構とJR東日本、西日本は2日未明、長野―黒部宇奈月温泉(富山県黒部市、136キロ)間の走行試験を始めた。長野以北区間を新幹線車両が走るのは初めて。軌道や架線、信号設備の機能を確認する新幹線電気・軌道総合検測車「イースト・アイ」が長野市のJR長野駅を出発、北信濃の軌道を進んだ。延伸区間で県内唯一の新幹線駅舎を建設している飯山駅(飯山市)では多くの市民らが詰め掛け、祝福した。  長野駅の新幹線ホームでは2日午前1時すぎ、長野市などが開いた祝賀イベントに市や県の関係者や国会議員ら約30人が出席。6両編成で到着した白地に赤のラインのイースト・アイは、テープカットを合図に1時36分に発車した。  時速約30キロで北へ。午前4時4分、ホーム全体が屋根に覆われた飯山駅に車両が姿を見せると、地元みゆき野吹奏楽団による唱歌「故郷(ふるさと)」の演奏に合わせて公募市民や関係者ら計約200人が旗を振って歓迎し出迎えた。飯山市の足立正則市長は「北陸新幹線の整備計画決定からちょうど40年。駅舎に初めて列車が入る記念すべき日だ。JRと協力して飯山駅開業を生かす施策を展開していく」と述べ、広域観光やまちづくりに取り組む決意を示した。  午前5時すぎに飯山駅を出発した後、上越市の上越妙高駅や糸魚川市の糸魚川駅でも歓迎イベントがあった。黒部宇奈月温泉駅には午後3時ごろ到着の予定。走行試験は来年3月28日まで、夜間を中心に1日1~2往復程度、延べ約70日間行う。レールのゆがみや架線のたわみの有無を確認。6日未明からは営業車両のE2系で試験走行。速度は徐々に上げて最終的には営業速度の時速260キロで走る。国内有数の豪雪地帯での安定走行や自動列車制御装置(ATC)などの動作確認もする。黒部宇奈月以西の試験走行は14年夏ごろからの見通し。  JR東日本は近く、新型車両「E7系」の試験走行を、県内を含む現行の長野新幹線区間で始める予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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