千曲市長選、１１日に投開票　無所属新人３氏の争い

　近藤清一郎氏の辞職に伴う千曲市長選は１１日、投開票を行う。いずれも無所属新人で、前市参与の岡田昭雄氏（６１）＝森、元会社員の宇田川弘子氏（５３）＝中、会社社長の柳町博之氏（４９）＝鋳物師屋＝が、市内への新幹線新駅誘致や来年で合併１０年を迎える市のまちづくりなどを争点に論戦を展開。３氏は１０日も遊説や演説で支持を訴える。 　岡田氏は「市民と市が共に歩む市政」を強調。新駅誘致は継続する考えで、「市民と議論し、次世代に駅が必要か必要でないか考えていきたい」とする。行政経験をアピールし、支持拡大を目指す。 　宇田川氏は新駅誘致反対を主張し、新駅誘致を「中止する」と明言。子育て支援や高齢者福祉、観光資源の活性化などを訴えている。同調する市議会会派の共産党市議団や市民クラブが支援する。 　柳町氏は特色ある教育や子育て支援の充実に意欲を見せる。新駅誘致は継続する意向を示す一方、「市民の声を聞いた上で判断する」と主張。陣営は「世代交代」「官から民へ」を訴え、浸透を図る。 　３日現在の有権者数は５万１０４６人（男２万４５５６人、女２万６４９０人）。９日までに３３１２人が期日前投票を済ませた。（長野県、信濃毎日新聞社）