長野市の善光寺一帯で8日夜、第11回長野灯明まつりが始まった。雪の中、中央通りの石畳の上に並べられた灯籠150基が参道を照らし、カウントダウンとともに善光寺の本堂や山門(三門)が青や赤の5色のオリンピックカラーで染まった。 灯籠は全部で750基。市内外から寄せられた切り絵で作った。ボブスレーなど五輪競技をイメージした作品など、表現豊かな絵柄が浮かび上がった。この日は雪のため全てを飾ることはできなかったが、9日以降は残り600基も並べる。 灯明まつりは、1998年の長野冬季五輪を記念し、2004年に始まった。今回のテーマは、善光寺から平和への祈りを発信するとの意味を込め「祈灯(いのりび)」とした。家族で毎年訪れている上田市の石松亜友美さん(31)は「この時期の夜にしか見られない幻想的な姿が好き」。娘の月(るな)ちゃん(5)は「紫色が一番きれい」と喜んでいた。 16日まで。期間中は屋台や写真展などのイベントもある。点灯は午後6~9時(16日は午後8時45分)。(長野県、信濃毎日新聞社)
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