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Channel: 信濃毎日新聞
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避難所体験して備えを 設営や情報提供、市民らが確認

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 災害時を想定した避難行動などを体験する「BOUSAI(防災)デイキャンプ」は7日、松本市のMウイングで開いた。市民ら40人余が、避難所の設営法を学んだり、耳の不自由な人や日本語が分からない外国籍の人などへの情報提供の仕方を確認したりした。  東日本大震災後、普段知ることのできない避難所の様子を知って防災意識を高めようと松本市が初めて企画。午前の参加者17人は段ボールやブルーシート、小型のテントなどを使い避難所の設営を体験。配置や通路の幅に気を配りながら居住スペース、更衣室、トイレ、掲示板コーナーなどを設けた。  参加者の一人で耳が不自由な女性は、阪神大震災に遭った経験をほかの参加者に紹介。「情報が入って来なくて怖かった。行動していない人がいたら、耳が聞こえないのではと気に掛けてほしい」と呼び掛けた。別の参加者は、耳が聞こえないことなどを目印で周囲に示してはどうかと提案した。水やお湯とまぜるだけで食べられるアルファ米を使った非常食作りや試食もした。  松本市では、2011年6月に震度5強を観測した地震があった。企画した市人権・男女共生課の征矢ひろみ課長は「避難所には何もかも用意されているわけではない。自分たちで作っていくことを理解してもらえた」。参加した松本市のパート従業員浅輪千賀子さんは「11年の松本市での地震以降、備えを意識するようになった。実際はもっと混乱すると思うが、避難所のイメージをつかめてよかった」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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