北佐久郡軽井沢町の軽井沢アイスパークで今年12月に開く「軽井沢国際カーリング選手権」を、世界トップの賞金ツアー「ワールドカーリングツアー」の大会とするために、選手権の実行委員会がツアー事務局(カナダ)と協議していることが7日、分かった。実行委によると、実現すればアジアでは初となる。賞金総額は男女合わせて最低でも300万円を予定。世界の強豪チームの出場を促して競技への注目を高め、国内の競技力向上を図る狙いがある。 選手権は、軽井沢町がカーリング開催地となった1998年長野冬季五輪の翌年、五輪を記念して始まった。軽井沢町や県カーリング協会(北佐久郡御代田町)などでつくる実行委が主催する。 国内屈指の通年型競技施設の軽井沢アイスパークが完成した昨年は、国内主要大会では初の賞金大会(総額200万円)として、軽井沢国際カーリング選手権を4月に開いた。今年は12月11~14日に予定する。出場チーム数は男女各15、エントリー費は1チーム6万円を計画している。 実行委によると、カナダや米国、欧州で男子が約60、女子が約40のツアー大会が行われており、賞金総額が1千万円規模の大会もある。カナダなど海外強豪チームを呼び寄せるには、300万円にとどまらず賞金総額の上乗せが課題。軽井沢町からの予算だけに頼らず、支援するスポンサー集めにも力を注ぐ。 実行委は7日、日本カーリング選手権が開催中のアイスパークのカウンターに、軽井沢国際カーリング選手権がワールドカーリングツアーに「参加予定」―とのチラシを置き、関係者に案内した。 日本カーリング選手権に出場している軽井沢町の松村保さん(52)=県カーリング協会強化・育成事業部長=は7日、「国内にいても強いチームと戦える機会ができる。日本全体のレベルアップになる。その時も選手であれば、ぜひ出たい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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