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「せんじくん」盗作だった 上田・霊泉寺温泉のゆるキャラ

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 上田市平井の霊泉寺温泉をPRするため、地元有志グループが今夏に採用したゆるキャラ「せんじくん」について、福岡市のイラストレーター男性が「自分の作品に酷似している」と指摘し、デザインした上田市内のデザイナー男性(28)が盗作を認めたことが12日、分かった。上田市の男性は取材に「インターネット上でいい画像を見つけ、使ってしまった」とし、福岡市の男性と有志グループに謝罪した。同温泉側はせんじくんを使ったPR活動を全て中止した。  ゆるキャラは、同温泉の旅館の若おかみらでつくる「霊泉寺温泉自然JUKU(じゅく)プロジェクト」が企画。地元の寺「霊泉寺」に竜にまつわる伝説があり、近くの社会福祉法人が里山にドングリの苗木を植えているため、竜とドングリを使ったキャラクターにすると決め、知り合いの県内外のデザイナー3人に無償で制作を依頼。8月、計6作から上田市の男性のデザインを採用した。  名前は公募し、長野市の女子高校生が応募した「せんじくん」に決定。同温泉旅館組合がホームページなどに掲載し、PRを始めていた。  福岡市の男性はどこかで使ってもらおうと、2010年からインターネットの公募サイトで自作のキャラクターを公開していた。10月下旬にネットでせんじくんの画像を偶然見つけ、「耳の影や舌の有無を除いてほぼ同じ。二つの画像を編集ソフトで重ねたらぴったり一致した」と同組合と上田市の男性に指摘した。  上田市の男性は当初、盗作を否定したが、12日までに認め、福岡市の男性に「盗作を認めます。申し訳ありませんでした」とメールで謝罪。同プロジェクトと同組合の担当者も電話で謝罪した。福岡市の男性は取材に「せんじくんによって(霊泉寺温泉側に)まだ利益は出ておらず、こちらに金銭的損害もないので、賠償訴訟は起こさない」と話した。  同組合は既に、ホームページなどに載せたせんじくんの画像を削除。ポスターなどの印刷物も破棄した。担当者は「着ぐるみなども用意しようと張り切っていたところだったので残念。せんじくんの名前は生かして、新しいキャラクターを作りたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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