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女性走者、30・40代パワー 県縦断駅伝

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 第61回県縦断駅伝競走初日の17日、15人中12人が中高生選手の女子区間5区を、同区最年長34歳の女性ランナーが駆け抜けた。須坂市の会社員高橋三紗子さん=須坂上高井。同大会出場は長野日大高(長野市)2年だった1995年以来17年ぶりだ。環境の変化や出産などで競技から離れていく女子選手が多い中、2日目の18日は、諏訪郡富士見町の水泳インストラクター前島紀子さん(40)=全諏訪=が19区で出走予定。仕事や子育てと両立させたい、同年代を勇気づけたい―。そんな女性ランナーたちの走りが、大会をさらに盛り上げる。  上田市役所前の中継点に飛び込んだ高橋さん。結果は区間10位だったが、「たすきがつながって良かった」と、上がった息を整えながら、ほっとした表情で話した。  高橋さんは高校卒業後、競技から遠ざかっていたが、友人の誘いで2007年から週末や仕事を終えた夜に走り始めた。長野オリンピック記念長野マラソン大会への出場を目標に練習を続け、08年大会で初出場で完走。「達成感がある」と、出場する大会が増え、記録も伸びていった。記録が注目され、昨年の県縦断駅伝で補欠で登録された。  「中途半端じゃいけない」。練習を通じ、チームや周りの人たちの県縦断駅伝に懸ける思いの大きさを知った。地域代表として走る責任も感じる。「自分はまだまだ。選んでもらえるならもっと強くなって走りたい」と来年に向け前を向いた。  全諏訪の前島さんは17日、初日ゴールの岡谷市役所で仲間を迎えた。  昨年に続き2回目の出場。6歳から12歳までの3人の子どもを育てながら、早い時は午前3時半ごろに起き、朝食の準備を済ませ、1時間半ほど走り込むなど、毎日練習時間をつくっている。6年前に次女を出産後、体を引き締めようと走り始めた。いつしか日課になり、今は「中高生と一緒に走れていることが自分の誇り」と話す。18日は連覇を狙うチームのたすきをつなぐ。「母親たちに『何歳になっても頑張れるんだ』って、勇気づけができたらいい」  大町北安曇の補欠で、北安曇郡白馬村の主婦松沢杏奈さん(35)も3歳から8歳の3人の子どもがおり、子育てと競技を両立する1人。9年ぶりの登録で、「県縦断駅伝は、走ることの楽しさを学んだ大会の一つ。こんなに幅広い年代が一緒に出場する大会は他にはない」と話す。初日のレースを見守り、「やっぱり走りたい」とひと言。「来年の出場を目指します。いつか8歳の長男とたすきをつなぎたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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