長野市中心市街地で11日夜、関西電力大飯原発(福井県おおい町)などの再稼働反対を訴えるデモ行進があった。北信地方の市民団体「原発に頼らない未来を創ろうプロジェクト」(田沢洋子代表)が主催し、暑い夏に参加者を増やそうと夜に実施。浴衣や甚平姿も交えた約200人が「子どもの未来、大人が守れ」などと声を上げた。 JR長野駅善光寺口周辺を約30分かけて行進。「なくそう!原発」などと書かれた旗やカードを掲げ通行者らにアピールした。長野市の主婦山本幸代さん(44)は「福島であれだけの事故が起きたので、原発に頼らない国づくりをしてほしい。まとまって行動して訴えたい」と話した。 知人の紹介で参加した福井県あわら市の河合良信さん(30)は「大飯原発の地元では、仕事などの関係で『再稼働反対』を口に出せない人たちがいる。長野など離れた場所から声が上がるのは心強い」とした。同団体は9月にもデモ行進を行う予定。(長野県、信濃毎日新聞社)
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