安曇野市議会(定数28・欠員1)は12月定例会最終日の19日、議員定数を28から3減の25とする条例案を17対8の賛成多数で可決した。2013年9月29日告示、10月6日投開票の次回選から適用する。同議会では定数の是非を約3年かけて議論。9月定例会では議員から4減、3減、現状維持の3案が提出され、いずれも否決。市民から批判の声が強まっていた。 条例案は最大会派・信進クラブ(7人)の平林徳子氏が提案し、議長と欠席1人を除く25人で記名投票を行った。 平林氏は提案理由で、10~11年の議会改革検討委員会、12年6月からの議会改革委員会で議論し、8月に議会が実施した「市民アンケート」(回収率約2%)でも削減を求める意見が多かった他、社会情勢や近隣他市議会の定数なども考えた―とした。 信進クラブは9月定例会で4減案を提出していたことから、別の会派の議員から「なぜ3減に変わったのか」との質問が出た。これに対し平林氏は「決めることが大義」と答えた。他に8人が賛成討論に立ち、「多くの市民に『なぜ削減できないのか』と〓(叱の異体字)られている」などと説明した。 一方、8人が反対討論し、「定数減の明確な根拠がない」「9月以降、十分議論されていない」などとした。(長野県、信濃毎日新聞社)
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