伊那の児童養護施設で寮を焼く　男性職員やけど

　２９日午前１１時５０分ごろ、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」の男子寮から出火、プレハブ平屋５棟のうち３棟計約３０平方メートルを全焼した。伊那消防署などによると、出火当時、男子寮は無人で、３０代の男性職員が消火作業中に腕に軽いやけどをして病院に運ばれた。伊那署が出火原因などを調べている。 　上伊那地方唯一の児童養護施設で、社会福祉法人「たかずや福祉会」が運営。鉄筋コンクリート２階建てとプレハブ棟などで３２人が暮らし、小中学校や高校に通っている。老朽化などにより、同市東春近の工業団地に移転新築する方向で、同福祉会と上伊那広域連合が検討を進めている。（長野県、信濃毎日新聞社）