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指輪「縄文メビウス」茅野市が開発支援 縄文テーマのまちづくり事業

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 縄文土偶「仮面の女神」の国宝指定答申も生かし、縄文をテーマにしたまちづくりを進める茅野市は26日、縄文文化の発信につながる新商品の審査会を市役所で開いた。縄文期から続く生命のつながりを表現した指輪「縄文メビウス」を、開発費の補助対象にすると決めた。  指輪は、茅野市宮川の1級貴金属装身具製作技能士、伊藤正博さん(62)が制作。表と裏がつながった「メビウスの輪」のような形が最大の特徴だ。縄文人が生活を営んだ円状の集落のイメージも込めているという。  3次元CAD(コンピューター利用の設計)を使って複雑なデザインを実現。表面には「JOMONMEBIUS」の文字を刻んだ。  銀製で定価は1万5千円(税抜き)。男女とも使えるよう10サイズを用意し、伊藤さんが経営する同市宮川の宝石店「ハーツアートジュエリー」で売っている。将来は「仮面の女神」や、やはり国宝の土偶「縄文のビーナス」を所蔵する市尖石縄文考古館(豊平)などで販売することも構想している。  伊藤さんは「これからも縄文人の精神や魂を受け継いだものづくりをしていきたい」と話していた。  市は2010年度から縄文関連商品の開発支援事業を開始。これまで仮面の女神をかたどった携帯電話用ストラップなど6商品を対象に、開発費用の半額以内、上限50万円を補助している。(長野県、信濃毎日新聞社)


乗馬体験、春休みの思い出に 松本で小中学生向け教室

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 松本馬術協会(松本市)は26日、松本市内の小学3年生から中学2年生を対象にしたジュニア乗馬教室を2日間の日程で市馬術競技場で始めた。多くの人に乗馬の魅力を伝え、競技場も利用してもらおうと毎年開いており、春休み中の児童・生徒25人が参加した。  参加者は室内練習場でヘルメットをかぶり、体重約500キロのサラブレッドにまたがって、引き馬で乗馬に挑戦。馬の上で両腕を水平に広げてバランスを意識したり、背中にもたれて馬との一体感を楽しんだりした。同協会理事長の鶴田哲也さん(71)が馬の生態や乗馬の安全対策も説明し、「乗馬はバランスのスポーツで、生涯楽しむことができる」と伝えた。  初めて乗馬を体験した松本市寿小学校4年の斎藤咲良(さくら)さん(10)は「最初に乗った時は思ったより高くて怖かったけれど、自分の合図で動いてくれて感動した。またやってみたい」と喜んでいた。(長野県、信濃毎日新聞社)

くぎ打つリズムに春の訪れ 高森で天竜川下りの舟造り

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 飯田市の天竜川で川下り舟を運航する会社「天竜舟下り」(飯田市松尾新井)の舟造りが、下伊那郡高森町下市田にある同社造船所で進んでいる。舟は毎年春先に完成するため、くぎを打つリズミカルな音は地域に春の訪れを告げる風物詩になっている。  舟は全長約12メートル、幅は広い部分で約2メートル、深さ約60センチ。スギやヒノキの板で組み立て、約千本のくぎで固定する。川下りで船頭を務める舟大工暦20年以上の矢沢啓志さん(53)と、今年から本格的に加わった船頭の南島純さん(32)が製作を手掛けており、26日までの作業では舟側面の最上部にヒノキ板を、くぎで丁寧につなぎ合わせた。  「舟造りは手作業の上、材質も毎年異なるから同じものは二度とできない。毎年新たな発見があります」と矢沢さん。江戸時代から続くという舟造りは設計図がなく、勘が頼りの作業ということもあり、「若い人に伝統をすべて伝えていきたい」。南島さんは「矢沢さんのような舟大工になり、技術を受け継いでいきたい。初めて自分が造る舟なので、こいだ時にどう動くか今から楽しみです」と話していた。  舟は今後、防水と強度を増すため樹脂を塗装して完成。4月下旬ごろから運航に使われる予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)

愛子の輝き、これからも 県内関係者、活躍たたえ今後に期待

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 26日に引退表明したフリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子選手(34)=北野建設=には、1998年長野冬季五輪の関係者やスキーファンからも長年の活躍をたたえる声が上がった。  上村選手がデビューした長野五輪。長野市飯綱高原スキー場のモーグル会場でコース作りをした市開発公社職員の徳永昭行さん(60)は、予選直前の上村選手を励まし、「頑張ります」と笑顔で応じてくれたことを思い出すという。  黙って意識を集中し、金メダルを取った里谷多英選手には話し掛けられなかったといい、「タイプの違いが印象深かった」。ソチ冬季五輪でもメダルに届かなかったが、「達成感を得て満足しているように見えた」といい、「持ち前の明るさで後輩の指導に当たってほしい」と話した。  ソチ冬季パラリンピック代表でアルペンスキー男子座位の夏目堅司選手(40)=北安曇郡白馬村=は、2004年に障害を負うまで白馬村の白馬八方尾根スキースクールでインストラクターとして活動。顔見知りの上村選手について「ずっと第一線で頑張っていた」とし、「これからも何らかの形で、冬のスポーツを盛り上げてほしい」と期待した。  この日、上村選手らが全日本選手権に向けて調整した白馬村のスキー場「Hakuba47」。滑りに訪れていた大阪市の公務員吉村健治さん(46)は、引退表明に「ショックです」。長野五輪の会場で上村選手の滑りを見たといい、「線が細くて大丈夫かなという印象だった。その後、地道に努力を重ね、世界に通じる選手になった」とたたえた。  神奈川県藤沢市の会社員藤本幸子さん(26)も、同スキー場で「スキー選手といえば上村選手を思い浮かべるほど。女性に冬季スポーツを普及させた功績もある」と語った。(長野県、信濃毎日新聞社)

県内19山、1メートル高く 国土地理院が最新技術で計測

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 国土地理院は26日、衛星利用測位システムで計測し直した結果、全国1003の主な山のうち、測量に基づいて公表している従来の標高より1メートル高くなる山が48、1メートル低くなる山が39あると発表した。長野県関係では19の山がいずれも1メートル高くなる。測地基準課は「過去の測量の誤差もあるが、長野県の山の標高が上がった要因は明治以降の地殻変動が最も大きいと考えられる」としている。  標高は4月1日付で改定する。長野県関係では、北アルプスの唐沢岳が2632メートルから2633メートル、南アルプスの赤石岳が3120メートルから3121メートル、大沢岳が2819メートルから2820メートルなどに変わる=表。  また、間ノ岳(あいのだけ)(山梨県・静岡県)が1メートル高い3190メートルになり、標高順でこれまでの単独4位から、変更のなかった北ア奥穂高岳に並ぶ3位になる。  国土地理院は明治以降、見晴らしの良い山頂にあり、測量の基準となる三角点を使って現地測量してきた。三角点がない山頂の標高は、近くの三角点の標高との差を測って算出、公表している。  今回は衛星利用測位システムによる最新の測量技術を用い、平地を含む全国数万カ所の三角点の標高を実測。これを基に、10万カ所の三角点の標高を算出した。その結果、10センチの位を四捨五入すると標高が1メートル上がる山と1メートル下がる山があった。  国土地理院によると、今回の改定では高知県などの三角点も過去の測量に比べて標高がおおむね上がり、関東の多くの地域ではおおむね下がった。(長野県、信濃毎日新聞社)

リンゴ新品種に熱視線 安曇野市農業再生協、南安農高と連携

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 安曇野市やあづみ農協(本所・安曇野市)などでつくる市農業再生協議会は26日、リンゴの新品種「シナノホッペ」と「シナノプッチ」の実証栽培を同市堀金烏川の南安曇農業高校第2農場で始めた。生育の様子を記録し、市内農家が導入するか判断する際の参考にする。再生協議会と南安曇農高の連携事業と位置付け、栽培は同校の教諭と生徒が担い、生徒の職業教育にも活用する。  新品種はともに県果樹試験場(須坂市)が開発した。再生協議会によると、シナノホッペは主力品種のふじより果実が赤く色づきやすく、温暖化による着色不良の対策になる。シナノプッチは果実がテニスボールほどと小さく、少人数の家庭向けや皮をむく手間が省けるなどで新たな需要が見込める。収穫時期はつがるとふじの間の9月中旬~11月上旬。ただ、リンゴ産地の市内農家が栽培品目に加えるには需要や流通の面で不安があるため、再生協議会で検証することにした。収穫までは4年ほどを見込んでいる。  この日は第2農場で再生協議会の職員と同校生徒がシナノホッペ4本、シナノプッチ3本の苗木を植樹した。同校グリーンサイエンス科1年の竹野優斗君(16)は「見たことのない品種で楽しみ。実がなる前に卒業してしまうが、後輩に引き継げるようしっかり管理したい」と話した。  再生協議会は農業後継者育成のため「職農教育」にも取り組んでおり、1月には職員が同校で果樹栽培や販売について講義した。新品種の実証栽培では、労力を減らして単位面積当たりの収量を上げるため、葉の数や枝の伸び具合などを確認しながら栽培。販売時の宣伝の仕方も生徒を交えて考える。  再生協議会事務局は「栽培に携わった生徒が将来リンゴ農家になってくれるといい」と期待していた。実証栽培をきっかけに再生協議会と同校は来年度、連携協定を結ぶ予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)

登山届の義務付け検討 阿部知事、遭難対策へ条例化も

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 阿部守一知事は26日の記者会見で、登山者が行程などを記す「登山計画書」(登山届)について、提出を義務付ける県条例の制定を2014年度に検討すると明らかにした。計画書は登山者が任意で地元警察署などに提出し、遭難救助の際の捜索範囲絞り込みなどに活用しているが、県警によると未提出の遭難者も少なくない。登山者にきちんとした計画を立ててもらい、昨年まで4年連続で過去最多を更新した山岳遭難件数の減少につなげたい考えだ。  有識者による山岳遭難防止対策検討会は、25日に県に提出した報告書で、県条例などで登山を禁止する「入山規制」の導入要請を見送った。一方で、計画書作成や提出、岩場の多い山域などでのヘルメット着用などについては、条例制定やガイドラインで示すよう県に検討を求めていた。  知事は会見で、「登山のルールやマナーはしっかり周知するべき―と(報告書で)求められており、登山届提出などのルールやマナーについて条例化を含め検討していきたい」と述べた。  県観光企画課によると、登山計画書の提出をどの山岳・山域で求めるかといった検討はこれからで、条例化などの時期も未定。罰則規定を設けるか、努力義務とするかも今後、検討する。  県外では、富山県が12月~翌年5月に、北アルプス・剣岳(2999メートル)周辺の登山について登山計画書提出を、群馬県も谷川岳(1977メートル)の岩場について、冬山期間(12月~翌年2月)の登山自粛と、それ以外の期間の届け出を、ともに条例で義務付け、違反には罰金などの罰則規定を設けている。(長野県、信濃毎日新聞社)

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実は麻薬や覚醒剤以上に危険なことを、あの福本伸行氏のマンガなどでご説明します。

集団的自衛権めぐる憲法解釈変更 県内23議会、反対意見書

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 県内77市町村議会のうち、23議会が集団的自衛権行使容認に向けた憲法解釈の変更に反対する意見書を、3月定例会などで可決したことが26日、信濃毎日新聞の取材で分かった。一方、特定秘密保護法の廃止を求める意見書を可決した市町村議会も、昨年12月20日時点で本紙がまとめた7から16に増加。安倍政権の政治姿勢に対する地方議会の懸念が強まっていることが浮き彫りになった。  下伊那郡阿智村議会は26日、集団的自衛権に関する憲法解釈を変更しないよう求める意見書を可決した。「その時々の政府の判断で閣議決定により解釈を変更することはあってはならない」と厳しく指摘。強引な解釈変更は「国会のあり方をも形骸化させる」などと訴えた。  同村議会と同様の意見書を可決したのは、ほかに中野市、佐久市、南佐久郡小海町、小県郡長和町、諏訪郡下諏訪町、富士見町など22議会。このほか、東筑摩郡生坂村と北安曇郡松川村の両議会は解釈変更に慎重な協議や審議を求める意見書を可決し、同郡池田町議会は解釈変更に反対する請願を趣旨採択している。  解釈変更に反対する請願や陳情を継続審査とし、対応を決めていないのは長野市や駒ケ根市など11市町村議会。解釈変更に反対する意見書を否決したのは松本市など5市村議会。請願や陳情を採択しなかったのは岡谷市、小諸市、大町市など8市町村議会。県議会は昨年の9月定例会で、集団的自衛権の行使に関する意見書を否決している。集団的自衛権行使に関して、意見書可決などの対応をしていないのは27議会。  一方、昨年末以降、中野市、佐久市など9市町村議会が新たに特定秘密保護法の廃止を求める意見書を可決した。それぞれ十分な審議がなく強行採決が行われたと批判しているほか、「国民の知る権利や言論の自由など、民主主義の根幹を揺るがす」(佐久市議会)などと同法の問題点を指摘している。  同法の慎重な運用を求める意見書を可決するなどした議会を合わせると、同法そのものや運用などに懸念を示したのは、県議会と53市町村議会に上る。(長野県、信濃毎日新聞社)

上高地入山前のパークゲート 巡回バスめど立たず

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 北アルプス上高地に入る前に自然保護の心構えなどを学んでもらう施設として、環境省が昨年4月から本格運用している松本市安曇の「沢渡ナショナルパークゲート」に入山者を集める「ループバス」について、予定していた2015年度中の運行が難しくなっていることが27日、分かった。  環境省は、上高地に向かう人をゲート周辺の駐車場を巡回するループバスでゲートに集め、学んでもらう方針。ゲートからは、シャトルバスで上高地に向かうシステムを構築する予定だった。ループバスは回転場所が確保できないことや、運行主体が決まらないことなどから、運行のめどが立たないという。  今季はゲート近くの駐車場にマイカーやバスを止め、ゲートでシャトルバスに乗る人にはゲートで学んでもらう。それ以外の停留所でシャトルバスに乗る人には車内でアナウンスを流し、上高地で守るべきマナーなどを伝える。  同省の担当者は「ループバスで、できるだけ多くの人にゲートを利用してもらう構想は捨てていない」としている。ゲートは、国立公園に入る前に環境保護のマナーなどを学ぶ全国初の試み。「野生動物に餌を与えない」といったマナーを伝える映像やパネルを見てもらう。(長野県、信濃毎日新聞社)

「予期せぬ妊娠」思い巡らす 長野で第2回いのちのスクール

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 10代の若者が妊娠、出産について考える第2回「いのちのスクール」(信濃毎日新聞社主催)は27日、長野市の丸山産婦人科医院で開かれた。県内の中高生や短大生20人が参加。「予期しない妊娠」をテーマに、対等な男女の関わりの大切さや難しさを話し合った。  同医院の医師渡辺智子さん(46)が、毎月の診察例からも10代の妊娠は身近な話だと紹介。人間は生殖以外にも、愛、快楽、支配、暴力などさまざまな意味を性行為に持たせる存在だとし、性行為が幸せな体験になるには、女性がいつ産みたいのかを常に考え、避妊方法を知り、パートナーと対等に話し合える関係が大切だと強調した。  「どんなに好きでも、妊娠を望まない女性に避妊せずにする性交は暴力」とも指摘し、会場からは「血を流すなどの行為以外にも暴力があると知った」との感想も聞かれた。  参加者は、分娩(ぶんべん)台と人工妊娠中絶も行う手術台のそれぞれに乗って緊張感の違いを体感。2人1組でカップルを演じ、性行為を誘ったり断ったりする実習にも挑戦し、「断ったら罪悪感があるかも」「性行為だけが愛じゃないと分かってもらうにはどうするか」などと語り合っていた。  諏訪赤十字病院(諏訪市)での第1回(2月2日)にも参加した田中琴美さん(18)=諏訪市=は「好きな人との体験を大切にしたいと思う参加者が多かった。だからこそ妊娠の可能性までちゃんと考えないといけない」。初参加の楢本杏さん(16)=長野市=は「避妊方法も知らなかったし、妊娠も全然意識したことがなかったけれど、真剣に考えないと」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)

諏訪中央病院、判断ミス謝罪 搬送の女性が脳に障害

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 諏訪中央病院(茅野市)は27日、胸の痛みを訴えて茅野市内の別荘から同病院に救急搬送された神奈川県の女性(48)が、帰宅後に心肺停止状態になり、脳に重い障害を負った、と同病院組合議会に報告した。病院は女性を帰宅させた判断が適切でなかったと認め、家族に謝罪。女性は現在も意識がなく、家族と損害賠償の示談交渉を進めているとした。  同病院によると、女性は昨年5月29日午後0時50分ごろに救急搬送され、救急部内科医グループが診療。症状が落ち着いたため、同3時半ごろ別荘に帰宅させた。女性はその後に急性心筋梗塞を起こしたとみられ、同6時すぎに再び搬送された。一命はとりとめたが、心配停止による低酸素脳症になった。  病院は医療事故調査委員会を設け、外部識者2人を含む8人で原因を調べた。「帰宅させず、院内で見ていれば、心配停止状態になっても低酸素脳症を防げた可能性がある」と結論づけた。  病院側は、女性に「誠意を持って対応する」としている。また、毎年5月29日に院内で医療安全に関する研修会を開くことを決め、家族に説明したという。(長野県、信濃毎日新聞社)

新横綱・鶴竜関の入門橋渡し 伊那の男性、井筒部屋との連絡役

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 「大相撲入門、熱烈大歓迎いたします」―。伊那市坂下の会社員鈴木賢一さん(49)は、13年前にモンゴルの少年に宛てたメールの控えを取ってある。愛好家でつくる日本相撲振興会(名古屋市)の会員で、当時は都内在住。力士志願の少年から手紙を受け取った会長に頼まれ、モンゴル側と井筒部屋の連絡役を担った。入門した少年は26日、新横綱鶴竜関として最高位に上り詰めた。鈴木さんは「真面目さが花開いた」と喜ぶ。  鶴竜関は15歳だった2001年4月、父の知人に日本語に訳してもらい、入門希望の手紙を大相撲関係者に送った。「(日本の)相撲学校に入学できるのは15歳までです」といった文面に動かされ、振興会は外国人力士がいなかった井筒部屋に受け入れを打診。鈴木さんがメールやファクス、電話、手紙で約半年やりとりし、入門を橋渡しした。  鶴竜関は01年11月の九州場所で初土俵を踏んだ。鈴木さんは同12月、井筒部屋の餅つきに招かれて鶴竜関と初めて対面。手紙にあった「身長179センチ、体重78キロ」より小柄で細身に見えたという。この時もらったモンゴルの羊毛製品は今も大切にしている。  翌年の初場所後には、鈴木さんの携帯電話に片言の日本語で場所の報告があったという。郷里の伊那市に戻った鈴木さんが鶴竜関と再会したのは07年8月、松本市であった松本場所。幕内の鶴竜関は支度部屋でサインを書いてくれた。  今回の春場所で鶴竜関は、鈴木さんがかなわないと思っていた稀勢の里関、日馬富士関、白鵬関を破った。「もし、私を受け入れてくれる部屋がありましたら、その方々の気持ちにこたえるべく、一生懸命がんばりたいと思います」。手紙で伝えた約束を果たした第71代横綱に、鈴木さんは「モンゴルの先輩横綱2人に追いつけ追い越せで、1日でも長く務めてほしい」と望んでいる。(長野県、信濃毎日新聞社)

上村選手に県スポーツ特別栄誉賞

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 県は28日、ソチ五輪のフリースタイルスキー女子モーグルで4位になり、冬季五輪で日本選手最多の5大会連続入賞を果たした上村愛子選手(34)=北野建設=へのスポーツ特別栄誉賞の表彰式を県庁で開いた。ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで銀メダルの渡部暁斗選手(25)=北野建設=ら、ソチ五輪に出場したスキー、ボブスレー、スケルトンの県関係選手14人にはスポーツ栄誉賞を贈った。  現役最後の試合となった前日の全日本選手権で優勝した上村選手は、ソチ五輪日本選手団の公式ブレザーを着て出席。同五輪を振り返り、「初めて出場した長野五輪で精いっぱいの滑りをして気持ち良かったと感じた。それと同じ気持ちをソチでも感じることができた」と達成感を口にした。  表彰式には11人が出席し、阿部知事から賞状と記念品を受け取った。渡部暁選手は「まだ満足できるレベルではない。自分がどこまで強くなれるか追求していきたい」と、さらなる向上を誓った。  スポーツ特別栄誉賞は五輪・パラリンピックの2大会で金メダルを獲得した3選手が過去に受賞しているが、上村選手は五輪5大会連続入賞が評価された。県はソチパラリンピックのアルペンスキー男子スーパー大回転座位で2連覇を果たした狩野亮選手(28)=マルハン・長野市=にもスポーツ特別栄誉賞を贈る。(長野県、信濃毎日新聞社)

阿南町長辞職に同意 町議会臨時会が全会一致

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 下伊那郡阿南町の佐々木暢生(のぶお)町長が31日付の辞職届を勝又進・町会議長に提出したのに伴い、町議会は28日午前に臨時会を開き、辞職に全会一致で同意した。勝野一成副町長が4月1日から町長の職務代理者に就く。  臨時会には全議員12人が出席。町議会事務局が「町長職を一身上の都合で今月末をもって辞職したい」とする辞職届を朗読した後、同意した。  閉会後、勝又議長は「町のためを思い、いろんな方策を出した町長が辞めるのは残念」とした上で、議会の在り方について「行政とは是々非々。良い悪いを率直に話せるようにしたい」と語った。  佐々木町長は取材に対し、「町民には非常に申し訳ないと思っている」とし、今後の町政については「議会も行政も、阿南町をどうするのか同じ方向を見ながら議論してほしい」とした。  佐々木町長は町議会3月定例会最終日の20日、「議会とぎくしゃくした関係が続いている」として町長を辞する意向を表明。定例会後、勝又議長に辞職届を提出した。佐々木町長は2期目で任期は2015年4月29日までだった。  町長辞職に伴う町長選は5月6日告示、同11日投開票の日程で行われる。(長野県、信濃毎日新聞社)


男性社員が21万着服 「安曇野スイス村」売上金不祥事

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 安曇野市豊科南穂高のドライブイン「安曇野スイス村」の売上金をめぐる不祥事で、経営会社のインターノースあづみ野は28日、社内調査結果をまとめ、売店担当の30代男性社員が昨年10月~今年2月にレジを不正に操作して計21万6260円を着服したと明らかにした。この社員を同日付で懲戒解雇した。全額を返済しているため刑事告訴はしないという。  同社によると、2月5日に男性のレジ操作に不審な点があると社内から連絡があり調査を始めた。男性は土産品売り場や地元農家の野菜・果物の直売所のレジや荷受けなどを担当。商品を販売した後にレジで入金を取り消す処理をして、売り上げがなかったように装う操作を42回繰り返し現金を着服していた。飲食代に充てたという。  通常はレジは2人で担当し、レジの伝票と現金を合わせる毎日の確認作業は別の社員が行うが、売り場の状況から男性が1人だけで行う日もあり見抜けなかったという。  同社の小口貴久支配人は「皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ない」と陳謝。幹部社員らも加わりレジを2人で担当し、確認作業を別の社員が行うことを徹底して再発防止に努めるとした。  インターノースあづみ野は、あづみ農協の子会社のあづみ野開発などが出資している。(長野県、信濃毎日新聞社)

雪解け水など地盤破壊か 昨年4月、妙高の信越線脱線

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 昨年4月に新潟県妙高市のJR信越線で長野発の普通列車が脱線した事故について、運輸安全委員会(後藤昇弘委員長)は28日、事故調査報告書を公表した。脱線原因は「斜面で発生した土砂崩壊によって線路内へ流入した土砂等に列車が乗り上げた」可能性が高いと指摘。土砂崩壊は、線路西側の高台から雪解け水などが斜面上部に流れ込み、地盤が破壊された可能性が高い―とした。  事故は昨年4月6日午後8時34分ごろ、信越線妙高高原―関山間で発生。長野発直江津行きの下り普通列車(6両編成)1両目の左右の2輪目までが脱線したが、乗客25人と乗務員2人(運転士と車掌)にけがはなかった。  報告書によると、JR東日本が所有する線路西側の斜面表面が幅約8メートル、高さ約12メートル、深さ約60センチにわたって崩れた。崩れた土砂量は約30立方メートル。斜面の西側は、線路より10メートルほど高い農地で、妙高山に向かって標高が高くなる。平年より多く積もった雪が気温上昇と雨で急激に解け、「斜面の上部は水浸しの状態になっていたと考えられる」とした。  JRによる斜面の定期検査の記録などから「(土砂崩壊を)事前に把握することは困難」「斜面は適切な管理が行われた」とした。JRは既に現場の斜面にコンクリート製格子枠工事をし、排水設備を増設しており、同委員会は取材に「現場の再発防止策は取られていると考えている」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)

伊那市長選、新人有坂氏出馬へ 4月20日告示

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 任期満了に伴う4月20日告示、27日投開票の伊那市長選で、飲食店経営の新人有坂ちひろ氏(39)=狐島=が27日、信濃毎日新聞の取材に「市民の声を聞く市政にしたい」と述べ、無所属で立候補する意向を明らかにした。近く正式表明する。  有坂氏は千葉県松戸市出身。帝京大を卒業後、上伊那医療生協(上伊那郡箕輪町)に勤務。NECライティング(東京)の伊那工場閉鎖で市の補助金や工場用地整備費が無駄になったなどとして市を訴えた住民訴訟で敗訴した原告団に参加した。現在は上伊那民主商工会(伊那市)副会長。選挙への出馬は初めてで、現市政に批判的な市民や団体の支援を受けたい考えだ。  市長選では、現職で1期目の白鳥孝氏(58)=無所属、西箕輪=が立候補を表明している。(長野県、信濃毎日新聞社)

上村、有終V 地元・白馬で引退レース

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 地元で飾った有終の美―。現役引退を表明したフリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子選手(北野建設)が27日、自身が育った北安曇郡白馬村にあるスキー場「Hakuba47」で、最後のレースとなる全日本選手権モーグルで圧勝。20年間の競技人生の終幕に花を添えた。  予選を1位通過した上村選手は上位12人による決勝1回目、同6人による決勝2回目もトップの座を譲らなかった。滑り終えると約2千人の観客から拍手が起き、34歳の上村選手は何度も手を振ったり、頭を下げたり。後輩の選手や関係者と順に抱き合い、白馬中2年から戦い続けたモーグルコースに別れを告げた。  上村選手は「最後までしっかり滑れたし、優勝も付いてきてすごくうれしい。20年間すごく幸せだった。今日は平日なのにこんなに応援に来てくれて、多くの人がずっと温かく見てくれていたんだなと分かり、すごくうれしかった」と目を潤ませて話した。(長野県、信濃毎日新聞社)

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