県内は2日、日本海沿岸に延びた前線に南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で気温が上がり、各地で2月中旬から4月中旬並みとなった。同日の最高気温は、松本17・1度(平年比プラス12・3度)、佐久16・5度(同12・4度)、軽井沢14・8度(同12・9度)、上田14・7度(同9・6度)、長野11・0度(同7・6度)、諏訪10・7度(同7・2度)など。県内30観測地点のうち26地点でことし最高を記録した。 松本市の松本駅前では、厚手の上着やコートを脱いで手に持ったり、手袋をしないで歩いたりする人の姿が目立った。気温の電光掲示板を見上げる観光客も多く、午後3時で13度の表示に「松本じゃないみたい」と話す人もいた。 昼ごろまで断続的に弱い雨が降った諏訪湖は、諏訪市側を中心に氷が解けた部分が広がった。氷の裂け目がせり上がる「御神渡(おみわた)り」の3本の筋のうち「一之御渡(いちのみわた)り」が見られた諏訪郡下諏訪町東赤砂では、湖岸近くにわずかに残るものの、沖まで延びていた筋はほぼ見えなくなった。 長野地方気象台によると、県内は2日昼ごろから次第に冬型の気圧配置となった。3日は高気圧に覆われ、気温は平年よりやや高めという。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧