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飯田市の19歳男性遺体、殺人と断定 捜査本部を設置

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 飯田市毛賀の住宅で9日夜、血を流した男性の遺体が見つかった事件で、飯田署は10日、遺体はこの住宅に住む職業不詳、鹿島田淳さん(19)と確認した。遺体には頭部などに外傷があり、県警は殺人事件と断定して同日午後、飯田署に捜査本部を設置した。今月5日には、鹿島田さんと同居していた30代のおばが、元交際相手の男によるストーカー被害に遭っている―と110番通報した他、9日にもトラブルになっていたといい、捜査本部は、男が何らかの事情を知っているとみて、行方を捜している。  一方、捜査関係者によると、飯田市の隣の下伊那郡泰阜村平島田の村役場近くに入り口がある林道で10日午前、停車した白い乗用車の中から男性の遺体が見つかった。捜査本部は、殺人事件と関連があるかどうか、慎重に調べている。  捜査本部によると、鹿島田さんは住宅の台所で血を流し、うつぶせの状態で見つかり、頭部を中心に複数の刺し傷があった。手にも傷があった。遺体には掛け布団が掛けられていた。凶器は特定できていない。飯田署は11日未明、司法解剖の結果、死因は頭部打撲による頭蓋内損傷と判明したと発表した。  この住宅では鹿島田さんとおば、おばと元交際相手の男との間に生まれた子どもの3人が暮らしていた。同署は、当初は4人暮らしとしていたが訂正した。  捜査本部によると、9日午後3時すぎ、おばから「男(元交際相手)に車で連れ回されている」と110番通報があり、駆け付けた飯田署員が飯田市川路のコンビニエンスストア駐車場でおばと子どもを保護。男は車で逃げた後だった。署員とおばらが住宅に戻ると、台所で鹿島田さんが倒れていた。住宅正面に鍵は掛かっていたという。  同署は、おばから5日にストーカー被害の通報を受けた後、ストーカー規制法に基づいて男に電話で警告。同日午前6時半ごろまで住宅などを警戒し、おばには110番の緊急通報登録システムに登録してもらった。おばらは5日の通報前に、住宅とは別の場所に避難していた。  10日午後、同署で会見した春日利巳署長は、一連の対応について「現時点では適正に対応したと考えているが、事件の全容解明と合わせ、対応に問題がなかったかどうか検証していく」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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