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独自の羽根で風力発電効率化 上小などの企業が連携して開発

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 上田市と周辺市町村などのプラスチック業者や金属加工業者でつくる「上田ウインドファームプロダクト(UWFP)」が、発電効率が高い風力発電装置の開発を進めている。S字に湾曲した羽根を縦に少しずつずらして積み重ね、風向きに関係なく回転させることができる独自構造。通常の装置より小型で騒音も小さいとしており、強風が吹く高層ビルなどへの設置を想定して今夏にも実証実験を始めたい考えだ。  22日に上田市内で記者会見し、プラスチックで試作した全長1・4メートルほどの羽根と装置の全体模型を公開。特許出願中のねじれたような全体構造と、おわんのような形をした一枚一枚の羽根の先端が、風を効率的に受け止めるという。  船のスクリューに着想を得て設計した同市の制御機器販売会社・エコノアベイの由良綱雄社長は「試作段階での発電効率は3枚羽根のプロペラの1・5倍」と説明。同じ羽根を量産することでコストも抑えられるとする。  今後、さらに発電効率の高い形状を追究し、耐久性の高いアルミニウム製の羽根も試作予定。発電機についても研究を進め、2年ほどかけて実証データを蓄積する。  UWFPは中小企業の技術力を生かした風力発電装置の開発を目指して昨年12月に発足。現在は県内外の14社が参加している。会長を務めるキャステク(鋳造業、小県郡青木村)の増田公男社長は「将来伸びる分野。力を合わせて良い製品を作りたい」と話している。  協力企業を募集している。問い合わせはUWFP事務局のエコノアベイ(電話0268・75・7612)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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