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世界記録挑戦 今後も 主婦の大日向さん、母校にメダル寄贈

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 1966(昭和41)年度の全国高校総体(インターハイ)陸上の走り幅跳びで優勝した主婦大日向暁子(おおひなたあきこ)さん(63)=松本市岡田松岡=が25日、母校の松商学園高校(松本市)に優勝メダルを寄贈し、後輩にエールを送った。中高年対象の陸上のマスターズ競技で三段跳びの世界記録を保持する大日向さん。高校時代の優勝は原点といい、今後も世界記録への挑戦を続ける。  大日向さんは青森・秋田両県で開催された高校総体で、5・66メートルを跳び優勝。日大を卒業し松本市役所に就職後、しばらく競技から遠ざかったが、39歳で再開した。「何となくできそうだと思い」、三段跳びに転向した。土日曜日を中心に練習を続け、45歳で11・98メートルの世界記録(45~49歳部門)を記録して以来、50~54歳、55~59歳、60~64歳の各部門でいずれも世界記録を持っている。  現在、一日おきに近くの運動場で筋力トレーニングや持久走をし、年に4、5回は大会に出場する。体力は低下しているというが「いつまでもアスリート(競技者)でいたい」と練習を欠かさない。  今回のメダル寄贈は、同校内にある「松商学園歴史栄光室」に高校総体優勝コーナーを設置するのに伴い、学校側が要望した。寄贈式で大日向さんは「(全国高校総体で)数センチの差で優勝したあの日のことは忘れられない。その後の人生の励みになっている」と述べ、後輩たちの奮起を促した。  高校時代は勝ちたい気持ちから競技で重圧を感じた時もあったが、現在は「競技を楽しむ余裕が生まれた。世界記録に挑戦し、ずっと輝いていたい」。今後も後輩たちに負けないよう、競技を続けたいという。(長野県、信濃毎日新聞社)


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