長野市の善光寺大勧進は25日、副住職就任を打診している横浜市の住職(71)への正式申し入れを延期したことを明らかにした。大勧進の吉沢俊一執事は取材に「(大勧進住職の)小松玄澄貫主(げんちょうかんす)から延期になったと言われた。理由は聞いていない」と述べた。 大勧進は昨年7月に2人いた副住職の1人が辞任したため、大勧進を支える善光寺天台宗一山トップに当たる「一臈(ろう)僧」の小林玄海(げんかい)・長養院住職や吉沢執事らが、26日に横浜市の住職に申し入れに出向く予定だった。 副住職の選任をめぐっては、善光寺天台宗一山が昨年11月に天台宗総本山の比叡山延暦寺(大津市)に推挙を依頼。同寺は同12月に慈光院(同)の栢木寛照(かやきかんしょう)住職(66)を推挙したが、小松貫主が拒否し、横浜市の住職に就任を打診した。推挙を依頼した一山も今月14日に拒否することを決め、延暦寺は理由を明らかにするよう一山に申し入れている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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