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前辰野町議1000万円流用 森林組合預金 ゴルフや旅行に

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 上伊那郡辰野町の中村守夫前町議(65)が、地元の平出山生産森林組合の会計担当だった2006~08年に、組合の預金から計1千万円を私的に流用していたことが27日、関係者への取材で分かった。中村前町議は07年に初当選し、2期目だったが、21日に「一身上の都合」を理由に矢ケ崎紀男議長に辞職願を提出し、22日に許可されていた。全額を返済しており、同組合は刑事告訴はしないとしている。  関係者によると、中村前町議は03年7月~昨年3月に同組合の会計を担当。このうち06年3月~08年12月に、組合の普通預金を複数回にわたって下ろし、ゴルフや旅行、自宅工事などに使っていた。普通預金の残高が減った分は定期預金の証書に手を加え、定期預金に移したように見せ掛けていたという。  会計担当が交代した昨春以降、半額の500万円を返済。だが、後任の会計担当が定期預金残高が500万円少ないことに気付き、中村前町議に事情を聴いたところ、流用を認めた。ことし1月に残りの500万円を返したという。  同組合は弁護士に調査を依頼するとともに対応を協議し、刑事告訴しない方針を決めた。林正平組合長(80)は「組合員の皆さまにご迷惑をおかけし、世間をお騒がせし、おわび申し上げる。再発防止に努めたい」としている。同組合は所有する山林の管理などをしており、組合員は262人。  中村前町議は27日、取材に対し「(弁護士の調査内容は)その通りです」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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