県会は18日午後1時からの本会議で平野成基議長と佐々木祥二副議長の辞職願を許可した。これを受け、第87代議長に最大会派自民党(20人)の本郷一彦氏(65)=松本市、5期目、第91代副議長に第3会派県民クラブ・公明(8人)の小松千万蔵氏(69)=塩尻市、3期目=を選んだ。 正副議長選は立候補制で実施。ともに立候補は1人だけだったため、各会派の申し合わせにより、全会一致の指名推選で選出した。 選出に先立つ所信表明会で、本郷氏は、地方分権が進めば議会の役割は増す―とし、「議会のさらなる機能強化の方向性を見いだしたい」と強調。政策立案をサポートするための議会事務局の体制強化を目指す一方、地方自治法上の議会の責務をより明確に位置付けるよう国に働き掛けていくとした。 小松氏は、議論が加速しつつある道州制について、市町村議会との意見交換の場を確保することを提案。「議会のチェック体制の強化を図らなければいけない」として、「通年議会」導入について引き続き議論を深めるとした。 正副議長の申し合わせ任期は1年。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧