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努力結実 社会人学生に春 飯田女子短大で卒業式

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 飯田女子短大(飯田市松尾代田)は18日、卒業式を同短大講堂で開いた。本年度は、家政、幼児教育、看護3学科の卒業生計210人、専攻科の修了生28人。このうち社会人経験のある学生も計24人いる。社会人学生で家政学科の吉川裕子さん(33)=下伊那郡高森町=は、長女(7)と長男(3)を育てながら介護などを学び、4月から介護福祉士として新たな一歩を踏み出す。  吉川さんは夫、子どもらと6人暮らし。介護を学ぼうと思ったのは、7年ほど前に祖母が病気で倒れ、寝たきりになったのがきっかけだった。祖母は4年ほど前に他界。介護が必要だった祖母に「自分が何をしていいか分からず、何もできなかった」という思いが残った。長男を出産後、結婚式場の仕事に復帰したが、介護の仕事に就きたいと考え、資格取得のため同短大に入学した。  学期末などの試験前は、同居する両親に子どもの面倒を見てもらい、図書館で勉強した。「家族の助けがあったから通えた」と吉川さん。2月に介護福祉士に合格し、4月から下伊那郡豊丘村の介護老人保健施設で働く。卒業証書を手に「祖母に何もしてあげられなかった分まで、利用者に思いやりをもって接したい」と抱負を語った。  同短大広報課によると18日現在、卒業・修了生の就職内定率は90%で、今月末には例年通り就職希望者のほぼ全員が内定を得る見通し。(長野県、信濃毎日新聞社)


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