JR東日本長野支社は13日、塩尻(塩尻市)と篠ノ井(長野市)を結ぶ篠ノ井線の全通から110年となるのを記念し、明科(安曇野市)―塩尻間で「篠ノ井線110周年号」を運行した。旧国鉄時代に造られた旧型客車の懐かしい雰囲気を多くのファンらが楽しんだ。 110周年記念のヘッドマークを付けた機関車が、昭和20年代製造の旧型客車3両を前後に挟んでけん引。松本(松本市)、塩尻、明科の各駅間を走り、各駅で出発式もした。横浜市から訪れた会社員加藤誠さん(42)は松本―塩尻間に乗車し、「若いころに地方に旅したことを思い出しました」。長男で小学6年の悠君(12)は「今の電車にはない匂いがする」と話していた。 篠ノ井から松本方面に延伸してきた同線は1902(明治35)年6月、明科を含む西条(東筑摩郡筑北村)―松本間が開通し、同12月に塩尻までが全通した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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