松本市民は健康意識が高いが、運動は少なめ―。県世論調査協会と埼玉県立大などが同市を含む日中韓3カ国の計4都市で行った「健康とライフスタイルに関する国際比較調査」が20日、まとまり、こんな市民像が浮かび上がった。 調査は昨年6~8月、松本市、埼玉県越谷市、中国・北京市、韓国・城南市で5647人(松本市は1500人)を対象とし、4314人(同787人)から回答を得た。 4都市の比較で松本市はおおむね越谷市と近い結果だが、体重測定の頻度で松本市は「週に数回」が37.7%で最高。「ほとんど測らない」は12.9%で最低だった。 松本市の喫煙者は16.0%で最低、以前吸っていたが禁煙した人は22.7%で最高だった。食生活では、「牛乳・乳製品」と「豆乳・豆・豆製品」を週5日以上食べる、魚を週3日以上食べる、朝食を週5日以上食べるの割合が最高だった。 一方、30分以上の運動の頻度を尋ねたところ、松本市は「週3回以上」が16.6%で最低。越谷市は19.0%、北京市は48.9%、城南市は39.2%だった。 埼玉県立大保健医療福祉学部の坂井博通教授は松本市の結果について「健康への意識が高く、きちんとした食生活や禁煙の姿勢につながっているが、近所の買い物で車に乗るなど、便利な生活に慣れすぎている」とみている。 松本市の渡辺明健康福祉部長は「来年度始める体力検診などで、運動のきっかけづくりに力を入れたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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