総合的な学習で3年間、大正琴を練習した上伊那郡飯島町飯島中学校3年3組の30人が20日、卒業コンサートを町文化館で開いた。昨年9月には、長野市で開いた大正琴の全国大会に中学生の団体として初めて出場。こうした思い出も乗せて9曲を披露した。 大正琴は、数字が記された音階ボタンを押さえながら弦をはじいて奏でる。同町は大正琴の流派「琴伝(きんでん)流」の発祥地で、地元にゆかりがあることから総合学習に取り入れた。琴伝流大正琴全国普及会(本部・駒ケ根市)の関係者から指導を受け、コンクールや校内行事などで演奏してきた。 卒業コンサートは、お世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えたい―と企画。地域住民や保護者ら約250人を前に、1年生の時に初めて練習した「ドレミの歌」、全国大会で披露した「ルパン三世のテーマ」などを奏でた。 学級長の井口恭輔君(15)は「大正琴を通してクラスの団結が深まった。最後にみんなで思い切り演奏できてうれしかった」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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