上伊那郡宮田村の中央道上り線で25日未明、キャンピングカーがトラック2台に次々と追突され、山梨県笛吹市の夫婦が死亡した事故で、キャンピングカーは追突される前、右後輪が外れて走行車線と路側帯にまたがって停車していたことが、県警高速隊の調べで分かった。 同隊によると、キャンピングカーの右後部に走行車線を走ってきた大型トラックが追突。跳ね飛ばされたキャンピングカーの右後部に、大型トラックの後方から走行車線を走ってきた中型トラックが追突した。 キャンピングカーは運転席と4輪が付いたシャシー(車台)に、寝泊まりするための設備を備えたキャビンを設置するタイプ。2回の追突でキャビン部分が大破。シャシー部分は最初の衝突地点から約150メートル前方に飛ばされ、周辺にキャビン部分の残骸が散乱していた。2台のトラックはともに、追突後にキャンピングカーの前方に停止していた。 死亡した会社役員河上尚士(ひさし)さん(47)はキャンピングカーの前方約20メートル、妻の同聖子さん(39)はさらにその約50メートル前方で倒れていた。高速隊は、2人が衝突時に車内、車外のいずれにいたかを含め、実況見分などをして調べる。 同隊によると、キャンピングカーから外れた後輪は、最初に止まっていた場所から50メートルほど後方の追い越し車線上で見つかった。キャンピングカーは聖子さんの所有で、事故現場で鳴いていた犬は夫婦の飼い犬という。(長野県、信濃毎日新聞社)
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