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中野土人形 市内の作家が展示会 伝統も遊び心も

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 中野市中野の日本土(つち)人形資料館で25日、同市の伝統玩具・中野土人形を制作する奈良久雄さん(80)=中野市一本木=が独自の発想で手掛けた作品の展示会が始まった。変わった土人形が楽しめる。  奈良さんは、江戸時代後期からの伝統を引き継ぐ一方、遊び心で世相を映した土人形も作る。同館収蔵品の他、市内外の収集家3人が出品した計20組を展示している。  「バラちゃん」は1994年、中野で広く育てられているバラにちなんで制作。紅白の花の中に子どもの顔がある。サッカーW杯が日本と韓国で開かれた2002年にはウサギがボールを追い掛ける「サッカーボール兎(うさぎ)」を作った。景気が上向くようにと昨年作った「紅白上向きだるま」もある。奈良さんは「伝統も大事だが、『昨日の続き』ばかりではなく工夫していくことも必要」と話した。  展示は9月25日まで。7月から展示作品を入れ替える。木曜休館。観覧料は一般200円、高校生100円。問い合わせは同館(電話0269・26・0730)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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