JR飯田線の沿線風景を画面に再現して運転を疑似体験するシミュレーターの運転会が30日、伊那市創造館であった。31日までの企画展「飯田線マニアックス」の締めくくり。シミュレーターを作った造形家岡村昭太郎さん(36)=大阪府=のトークもあり、鉄道ファンでにぎわった。 岡村さんは2008年から毎年数回沿線を訪れ、風景などを撮影。この写真を使い、これまでに七久保(上伊那郡飯島町)―駒ケ根(駒ケ根市)間を完成させた。カーブや駅が多く運転が難しいとの理由で飯田線を選んだが「何度も来るうちに愛着が湧いた」。あと10~15年かけて辰野(上伊那郡辰野町)まで完成させるという。 シミュレーターの運転台も手作り。体験した伊那市春富中1年の佐藤凱飛(がいと)君(13)は「操作に忙しくて景色が楽しめなかったけれど面白かった」。企画展は高校生以上200円、小中学生100円。運転会は31日もあるが定員いっぱいで、見学のみ無料でできる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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