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栄村が県北部地震の記録集発行 写真や住民の苦労話を掲載

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 2011年3月の県北部地震で被災した下水内郡栄村は「震災記録集 絆」を作った。被災状況の写真などの他、住民の寄稿も掲載。避難所暮らしが続く中で気持ちのやり場がなくなり、ちょっとしたことでトラブルが起きたといった当時の状況や、応急仮設住宅の浴槽は縁が高くて高齢者には使いづらかった―などの声がつづられている。  同地震は3月12日午前3時59分ごろ起きた。震度6強を記録した同村では建物や道路などが壊れた。  寄稿したのは当時の区長や仮設住宅入居者、消防団長ら。青倉区の島田哲(さとる)さんは被災直後、一人暮らしのお年寄りが消防団や近所の住民の協力で屋外や車中に避難しているのを確認して安心したと述懐。横倉区の渡辺利正さんは、避難所のストーブが夜間の余震で停止し、寒い思いをしたと記した。  また、県北部地震発生メカニズムを図などを交えて解説している他、当時、被災者支援に当たったボランティアグループの活動紹介もある。  A4判95ページ。村は1500部作り、村内の各世帯などに配った。内容は、村のホームページで読むことができる。(長野県、信濃毎日新聞社)


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