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飯田下伊那の高校生、被災地・岩手県山田町での体験を語る

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 東日本大震災で被災した岩手県山田町を訪れた飯田下伊那地方の8高校の1~3年生計29人が30日、現地での体験を振り返る事後学習を飯田市内で行った。山田高校(山田町)の生徒の案内で被災した同町中心部を歩き、今も広大な更地が広がる光景に衝撃を受けた生徒たち。あらためて自分たちが暮らす地域に目を向け、日頃の備えの必要性を指摘した。  生徒たちは今月23日に山田高生7人の案内で現地を回った5グループごとに、体験などを発表。飯田工業高校(飯田市)2年の北原寿実雄(すみお)君(17)は、山田高生が明るく対応してくれたことが印象に残ったといい「自分が被災したら、そんなことはできないと思った」と語った。  松川高校(下伊那郡松川町)1年の伊波瑠奈(るな)さん(16)は取材に「震災から2年がたっても津波の爪痕が残っていることに驚いた」と話した。復興があまり進んでいない印象を受けたという。  災害に対する備えについてもグループごとに発表があり、「通学路の危険箇所の確認が必要」「一人暮らしのお年寄りの避難方法を知っておけば、助けることができる」といった意見や提案が出ていた。  今回の山田町訪問は、飯田市社会福祉協議会と山田町社協の交流が縁となった。一緒に現地を訪れた市社協の小池清智さん(48)は「生徒たちは山田高生と真剣な表情で接していた。学ぼうとする姿勢を感じた」と語った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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