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さよなら駅員さん 飯田線4駅きょう無人化 

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 JR東海が4月1日から県内の飯田線9駅を無人化するのに伴い、伊那北(伊那市)、沢渡(さわんど)(同)、元善光寺(飯田市)、鼎(かなえ)(同)の4駅は31日、駅員がいる最後の日となった。無人化を惜しんで住民が駅を訪れ、入場券などを求めてこの4駅を回る鉄道ファンの姿もあった。それぞれに乗車人数の減少とともに合理化が進む飯田線の現実と向き合った。  午前中、元善光寺駅を訪れた近くの三村麻子さん(70)は顔見知りの駅員と記念撮影。「駅前の掃除をしてくれ、駅員さんは大事な存在だった。悲しくてしょうがない」。共にカメラに納まった女性(76)は「切符を買う時に会話をするのが楽しみだった」と語った。  下伊那郡下條村の会社員、和田洋一さん(51)は入場券を求めて4駅を車で回った。同駅はリニア中央新幹線の駅位置案(直径5キロ円)に入ることから「無人にしていいのか」と疑問を投げ掛けた。  沢渡駅では、伊那市創造館での飯田線企画展から電車で戻った男性(34)が、駅員に向かって「ありがとうございました」と一礼。「高校時代は毎日のように電車に乗っていた。駅員さんがいなくなるのは寂しい」と話した。上伊那郡飯島町の会社員、大沢三佐夫さん(47)は入場券を求めて9駅を車で巡る途中で同駅に立ち寄った。「親切にしてもらった思い出がある」と振り返った。  伊那北駅で長年掃除ボランティアをした伊那市山寺の尾崎晃一さん(71)は「乗り降りの多い駅なのに駅員がいなくなるのは残念です」。  鼎駅は午後4時40分で窓口業務を終了。同駅での乗車券などの販売が終了したことを知らせる張り出しをしてブラインドが下ろされた。  伊那松島(上伊那郡箕輪町)、駒ケ根(駒ケ根市)、飯島(同郡飯島町)、伊那大島(下伊那郡松川町)、市田(同郡高森町)の5駅は地元自治体が人件費などを負担して4月1日以降も乗車券などを販売する。(長野県、信濃毎日新聞社)


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