「成果を挙げることが…」　宇宙飛行士の油井さん、文科相に抱負

　国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）の長期滞在要員として、２０１５年に初の宇宙飛行が決まった油井亀美也（きみや）さん（４２）＝南佐久郡川上村出身＝が訓練中の米国から一時帰国し、１５日、田中真紀子文部科学相を表敬訪問した。油井さんは「貴重な機会。成果を挙げることが国民のため、人類のためになる」と抱負を語った。 　油井さんは、毛利衛さんら宇宙飛行経験者３人と文部科学省を訪れた。田中文科相は油井さんを「このたびはおめでとうございます」と祝福。油井さんは「日本の有人宇宙活動の質の高さが非常に注目されています。期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」と述べた。 　宇宙を飛んでから今年で２０年となる毛利さんは、ＩＳＳに接続している日本実験棟「きぼう」について触れ、「日本だけがロボットアームを使い（実験棟の）外で実験ができる。油井さんはさまざまな研究、実験をすることになる」と説明した。（長野県、信濃毎日新聞社）