Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

県警が都内のファンド会社家宅捜索 虚偽の説明、詐欺疑い

$
0
0

 県建設業厚生年金基金(長野市)が年金資産をリスクの高い未公開株を扱うファンドに投資し、巨額の損失が出ている問題で、県警は16日午前、同基金の資金を預かった金融機関から資金をだまし取った詐欺の疑いで、未公開株を扱った東京都港区のファンド運営会社「アール・ビーインベストメント・アンド・コンサルティング」を家宅捜索した。  捜査関係者によると、同社は金融機関に対し、投資先だった一部の企業が上場される見込みがないのに、上場される―などと説明。4年ほど前に約9億円をだまし取った疑いが持たれている。  この日午前9時半、県警の捜査員15人が同社が入居するビルに入った。約2時間半かけて段ボール6箱分の書類やパソコンなどを運び出した。今後、詳しい投資の実態や資金の流れなどの解明を目指すとみられる。  同基金では、2010年9月に20億円を超える巨額不明金(後に23億8千万円余と判明)が発覚。行方不明の元事務長、坂本芳信容疑者(54)が、業務上横領容疑で指名手配されている。また、年金資産を消失させ、詐欺などの疑いで社長らが起訴されたAIJ投資顧問(東京)にも約65億円の資産を預け、そのほとんどが消失したとされる。  未公開株への投資をめぐる同基金の巨額損失問題では、金融庁が16日にも基金から資産運用を受託したソシエテジェネラル信託銀行(東京)など3社を処分する方針。中塚一宏金融担当相は同日の記者会見で、県警がアール・ビー社を家宅捜索したことに関連し、「投資一任業者であれ、信託銀行であれ、業務の適切性については、検査監督を通じ、常日ごろから実態把握に努めている。仮に法令違反があれば厳正に対処していく」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>