各地の花見イベント会場では6日、関係者が雨や風への警戒を強めた。長野市松代町東条の「あんず祭り」会場では、テントが飛ばされないようロープで固定。地元実行委員会役員は「咲き始めの木はいいが、満開の木は風雨で散ってしまう」と心配顔。雨が降り始めた午後2時すぎ、予定より1時間早くイベントを終えた。 同市信州新町の「ろうかく梅園花まつり」の会場でも、午後3時ごろからテントを低くするなどの対応に追われた。それでも実行委員会は「全国的に大荒れの中、今日まつりを開催できたのはありがたい」と話していた。 松本市の松本城本丸庭園では、予定通り「夜桜会」が始まった。訪れた人は傘を差したり、雨がっぱを着たりしての見物となったが、市内の会社員(54)は「明日は風が強いと聞き、散ってしまうと思って来た。混み合っていないので、思い通りの写真が撮れた」。松本城管理事務所によると、昨年は開花後最初の土曜日に1万5279人が訪れたが、この日は807人だけ。茶会や豚汁などの販売は、雨よけのテントを2張りから7張りに増やしてしのいだ。 一方、「上田城千本桜まつり」を開催中の上田城跡公園(上田市)は、6日夜のライトアップイベントを中止。県諏訪建設事務所は強風に備え、7日に諏訪市の上川河川敷で予定していたヨシの野焼きを中止すると決めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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