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面ずらり「霜月祭り」紹介充実 飯田市遠山郷土館展示替え

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 飯田市南信濃の歴史や文化を紹介している市遠山郷土館「和田城」(南信濃和田)の展示替えがあり、7日に新たにオープンした。地元に伝わる国重要無形民俗文化財「遠山の霜月祭り」の展示を充実させたほか、神社や中学校に保管されていた考古資料や文化財も新たに並べた。  資料展示をしている2、3階のうち、2階は寺社が所蔵する中世の文化財を中心に紹介するコーナーに変更。鎌倉―室町時代の「鬼神面(きしんめん)」(市有形文化財)や、神社で使われていた室町時代の鳴り物「鰐口(わにぐち)」などを新たに加えた。これまでは3階に展示していた霜月祭りの面(おもて)の複製品約200個を2階に移し、祭りが行われる神社や面の役割ごとに分類して壁面に並べた。地元在住の童画家、北島新平さんの作品コーナーもある。  3階も改修し、地元の市遠山中学校などに保管されてきた考古資料を並べた。南信濃和田にある縄文時代からの「尾の島館遺跡」から出土した石器や土器などもあり、南信濃一帯の歴史を時代ごとに学べるようにした。  今回の展示替えは、文化財を各神社などで管理するのが難しくなる中、同館を拠点に散逸や紛失を防ぐ狙いもある。同館の桜井弘人学芸係長は「遠山の素晴らしさをアピールできればいい」と話す。  同館は、南信濃村時代の1990年に開館。同村が2005年に飯田市に合併したのに伴い、市美術博物館が管理している。開館時間は午前9時~午後4時。木曜休館。観覧料は高校生以上300円、小中学生100円。(長野県、信濃毎日新聞社)


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