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学校登山、小学生2000メートル峰挑戦も 実施校の7割で

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 県内公立小学校の2割余りが2012年度に学校登山をし、そのうち7割近くが標高2千メートルを超える山に登ったことが11日、県山岳総合センター(大町市)の調査で分かった。同センターは、県内で盛んな中学校の学校登山について調査してきたが、小学校は初めて。「標高の高い山に多くの小学校が登っているのは驚きで、高山を教材にできる山岳県ならではの傾向だ」とする一方、高山特有の体調変化や事故に備えた対応、教員の研修も必要だとしている。  県教委に対し、11年度に学校行事で登山をしたと報告した計81校に、ことし1月に調査票を送った。回答した80校のうち、12年度は78校が登山をし、51校は標高2千メートルを超える山に登った。登山した学年は5年が71校で最多だった。  登った山で最も標高が高いのは北アルプス乗鞍岳(3026メートル)で、南佐久郡川上村・山梨県境の金峰山(2599メートル)、茅野市・北佐久郡立科町境の蓼科山(2530メートル)、八ケ岳連峰編笠山(2524メートル)などにも登っていた。  バスなどで山頂近くまで行き、数時間で登頂できる山もあるが、茅野市泉野小5、6年生は、1泊2日で八ケ岳連峰の硫黄岳(2760メートル)、天狗岳(2646メートル)、根石岳(2603メートル)の3山に登った。  同小の両角正春教諭によると、10年以上続く行事で「野生動物、御来光、高山植物など、故郷の宝を肌で感じてもらうのが目的」。昨年は児童計30人余りが参加し、児童3~4人に保護者1人が付き添い、看護師も同行。これまで事故は起きていないという。  一方、諏訪市・伊那市境の守屋山(1650メートル)、飯田市の風越山(1535メートル)など、地域で親しまれている2千メートル未満の山に登った学校も多い。登った小学校が多いのは、長野市の飯縄山(1917メートル)が18校で最多。他は東御市・上田市境にある烏帽子岳(2066メートル)12校、蓼科山8校などだった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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