中央アルプス千畳敷カール南側に雪形の「島田娘」が現れ、伊那市荒井の写真愛好家向山世男(せいお)さん(76)が18日、駒ケ根市赤穂の光前寺参道から写真に収めた。例年は大型連休後に新緑などを入れて撮るが、ことしは満開のスイセンと一緒に撮影した。 島田娘は中アの代表的な雪形。黒い山肌が、まげを結い「島田」と呼ばれる髪形にした女性の横顔のように見えることから名が付いた。向山さんは2002年から毎年、同じ場所で撮影。よく晴れた日を選んで撮るため、一概には比較できないが、この時期の出現はかなり早い部類という。 かつては田植えを始める目安となっていたとされる。この日、光前寺周辺では、耕運機で田起こしをする人の姿も。向山さんは「ことしの島田娘は首が細く、スタイルがいい」と話していた。 標高約2600メートルの千畳敷にあるホテルによると、周辺の積雪は18日現在410センチで、ほぼ例年並みという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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