八十二銀行(長野市)は19日、山浦愛幸頭取(66)が会長に就任し、後任の頭取に湯本昭一常務(56)が、副頭取に曲渕文昭専務(58)がそれぞれ昇格するトップ人事を決めた。6月21日に予定する株主総会後の取締役会で正式決定する。同行の頭取交代は8年ぶり。 湯本氏は1980年入行。執行役員金融市場部長、常務執行役員本店営業部長などを経て2011年6月から常務取締役を務める。山浦氏は05年6月に専務から頭取に昇格。09年4月から県経営者協会長も務めている。山浦氏は頭取就任から8年を迎え、経営陣の若返りを図るため交代に踏み切った。 曲渕氏は、常務執行役員本店営業部長などを経て11年6月から代表取締役専務。代表取締役副頭取の中村博氏(62)は非常勤取締役となり、長野経済研究所(長野市)理事長に就任する予定。代表権を持つ取締役は、山浦、湯本、曲渕の3氏となる。 同行は12年12月末時点の預金残高が5兆7241億円、貸出金残高が4兆3242億円の県内最大の金融機関。08年秋のリーマン・ショックに伴い業績が一時落ち込んだものの、その後は堅調に推移。13年3月期は連結純利益180億円を見込んでいる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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