県市長会長に菅谷・松本市長　副会長は花岡・東御市長

　県市長会は１９日、長野市内で開いた総会で任期満了に伴う役員改選を行い、母袋創一会長（上田市長）の後任に菅谷昭松本市長を選出＝写真、小口利幸副会長（塩尻市長）の後任には花岡利夫東御市長を選んだ。ともに新任で任期は同日から２年後の総会まで。 　菅谷氏は松本市長３期目。選任後、「国政、県政さまざまな課題があるが、市長会の姿勢を明確にすべく努めていきたい」とあいさつした。 　総会では、国が地方公務員給与カットを前提に地方交付税減額を決めたことに対し、交付税削減を見直し、給与は「地方自治体の自主性」を尊重するよう求める緊急決議を採択。決議は交付税削減を「地方分権の流れに反し、地方の財政自主権を侵す」と批判。安倍晋三首相が経済界に民間給与引き上げを求めたこととも「矛盾する」とした。 　このほか、地方鉄道への支援を求めるものなど国・県への要望計２０件も採択。自治労県本部が総会中、賃金改定を「労使合意」で決めるよう求める申し入れ書を市長会側に手渡した。（長野県、信濃毎日新聞社）