大正、昭和時代の古い着物を着て街歩きを楽しもうと、諏訪市内の４０～７０代の女性１０人が２１日、「昔着物を楽しむ会」を同市内で開いた。同市湖南の主婦竹森笑子さん（５８）が趣味で集めた古い着物を使って初めて企画。華やかな着物に身を包んだ女性たちは、雪が残る市街地で散策を楽しんだ。
洋裁に親しむ竹森さんは、洋服や小物に仕立て直す素材として１０年ほど前から古い着物を集めている。愛着が湧いて裁断できず保存していた着物が増え、「誰かに着てもらわないと着物がかわいそう」と催しを考案。知人に参加を呼び掛けた。
この日は、同市中洲神宮寺にある古民家に羽織や帯を組み合わせた着物約２０組を用意した。フジやウメの花模様が施された色鮮やかな着物に、集まった女性たちは「きれいだね」「どれもすてきで迷う」と楽しそう。試着を繰り返し、好みの１着を選んだ。
着付け後は、近くの諏訪大社上社本宮を参拝した。華やかな一行は観光客の視線を集めた。同市小和田の藤森喬子さん（７０）は「なかなか着物を着る機会がなく、久しぶりに着られてうれしかった」と満足げ。竹森さんは「定期的に開き、古い着物ならではの魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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「昔着物」でさっそうと散策 諏訪で「楽しむ会」
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