平均樹齢約300年のヒノキ林が広がる赤沢自然休養林は27日開園した。朝は冷え込んだものの、日中は時折日も差す天気。訪れた人は遊歩道を歩いたり、木々の間を縫って走る森林鉄道に乗ったりしながら、澄んだ空気と緑いっぱいの景色を楽しんだ。 この日は森林鉄道の始発列車が無料となり、約80人が乗車。風が通り抜ける車内で、ヒノキ林と清流の眺めを楽しんだ。上伊那郡辰野町から家族4人で訪れた会社員小林正雄さん(36)は「川の水がきれい。緑もとてもいい」と満足そうだった。 同休養林の広さは728ヘクタールで、森林浴発祥の地として知られる。昨シーズンの観光客は14万770人と過去最高を更新した。開園式で田上正男町長は「ことしも多くの人が親しみ、心身を癒やす場所にしたい」とあいさつした。休養林の営業は11月7日まで。(長野県、信濃毎日新聞社)
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