小林一茶の資料を展示する上高井郡高山村の村営施設「一茶ゆかりの里一茶館」では5日、一茶生誕250年を祝う「一茶さんのロングバースデイ」が始まった。初日は村民でつくる高山アルプホルンクラブの演奏などがあり、訪れた人は広場の芝生に座ってのんびりと楽しんだ。6月15日までの週末、音楽や読み聞かせ、紙芝居などのグループが出演する催しを開く。 一茶は47歳の時、高山村の俳人久保田春耕(しゅんこう)を訪ね、65歳で亡くなるまで村を訪れて春耕らに俳句を指導した。一茶館は、春耕が一茶に滞在場所として提供した久保田家の離れを移築復元して1996年に開館した。村に残るゆかりの品や、父を失った一茶がつづった「父の終焉(しゅうえん)日記」を展示している。 開会式で久保田勝士村長は「村を愛してくれた一茶の感性に学ぼう」とあいさつ。一茶の子孫の小林重弥さん(65)=上水内郡信濃町=も「高山村の人々の温かい受け入れがあって名声を得ることができたと思う」と話した。 イベントの開催時間などの問い合わせは同館(電話026・248・1389)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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